まず、市販のパソコン+ソフトのみではプログラムはできない。一般には(数値計 算に限らず)プログラムを書いただけでは実行できないので、実行可能な形式に 翻訳する(Fortran, C,C++ などに対する)コンパイラーが必要である。これは、 Windows にしろ、Macintosh にしろ、市販の OS では標準で附属しておらず、別 個にコンパイラーを購入する必要があり、これが結構高い(下手をするとパソコ ン1台分ぐらい)。
そこで勧めるのは、FreeBSD なり Linux のフリー(無料もしくは CD-ROM の値段 程度(数千円)、いくつか私の手元にもあります)のOSを入れることである。これ だと、C コンパイラー、Fortran コンパイラーも当初からはいっている。 また、マルチタスク、マルチユーザーの OS であるので、数時間かかる計算をしな がら他の仕事を並行してできる(Windows,Mac でも一応可能だが、後から付け加 えた機能のため、しばしば不安定になる)。また、描画ソフト(gnuplot,tgif)、 論文清書ソフト(tex,latex)なども揃っている。ハード的にも比較的古い CPU(386,486,pentium)でも可能で、メモリー 16 Mbyte あれば動く。
インストールは、IBM PC 互換機であれば Free BSD, Linux ともそれほど難しく ない。NEC の PC98 シリーズに対しては、Free BSD の移植が精力的に行なわれ た。 Macintosh に対しては、そもそも最近の Mac-OS は FreeBSD をベースに 構築しているし、Linux を乗せることも可能である。
家庭から大学の計算機などに接続するには、ネットワークプロバイダーと呼ばれ る業者と契約し、ppp などを使って電話回線から接続する。
そのうち、書籍などの紹介もします。