: プログラム
: 数値積分の収束加速法
: 収束性
さらにオイラー・マクローリンの公式
(1)
を使うと収束性を改善できる。つまり、
と
を比較して、
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(8) |
とすると の誤差の項が打ち消されるので、
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(9) |
となり元の より収束が早くなる。この操作を Richardson 加速
[3,4]と呼ぶ。台形公式による数
値積分を Richardson 加速すると、誤差は一般に のように振舞う。
上のようにして得られた の数列を、さらに
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(10) |
とすると、誤差が のように振舞う。
特に分割数を
と2の冪乗にとると、
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(11) |
であるので、上の操作を繰り返すことができて、
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(12) |
とするとさらに収束を早くできる。
Kiyohide Nomura
平成15年6月6日