: その他の誤差要因
: ユーザー受信機側での相対論的補正
: サニャック(Sagnac)効果
GPS 衛星は完全な円軌道ではないので、一様なオフセットだけでは相対論的効果
を除去できません。精密な位置決定のためには
式 (16) まで立ち戻って考慮する必要があります。
たとえば離心率 0.0015 では、 m の周期的な変動が起きることが理論的
に予想され、GPS 衛星と海洋観測衛星 TOPEX/Poseidon 衛星
3の組み合わせで 1995 年に実証されました
[2]
。
初期の GPS 衛星では搭載コンピューターの能力が限られ
ていたため、相対論的離心率効果の補正はユーザー側の受信機にゆだねられるこ
とになっています。
Kiyohide NOMURA
平成21年6月10日