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: 混合型 : 分類 : 次収束

$O(n^{-\alpha })$ の収束


\begin{displaymath}
\vert a_{n}-a\vert \leq c n^{-\alpha} \qquad (c>0,\alpha>0)
\end{displaymath} (7)

となるようなもの。しばしば、
\begin{displaymath}
a_n = a + b_1 n^{-\alpha}+ \cdots
\end{displaymath} (8)

のように表される。

$\alpha$ が大きくなるにつれ、収束は早くなるが、十分早いとはいえない。 $\alpha$$0$ に近付くと、収束が大変遅くなる。

例としては台形公式による数値積分で関数が滑らかな場合 ($\alpha=2$)。

この型のものは $n$ が等比数列をなすような $a_n$ の部分列を選ぶと1次収束 になる。例えば、台形公式による数値積分で $n=2^m(m=0,1,2,3, \cdots)$ として、 $a_1,a_2,a_4,a_8,\cdots$ ととると、([*]) の型になり、Richardson 補外が応用できる。

この型のもので、収束が交代的であるもの

\begin{displaymath}
a_n = a + (-1)^n (b_1 n^{-\alpha}+ \cdots)
\end{displaymath} (9)

もある。



Kiyohide Nomura 平成17年6月6日