QZSS のコストパーフォーマンス改善は小手先では難しく,軌道設計から見直さ ないといけない.
この軌道を採用すると,衛星の打ち上げ質量が軽量化でき,H-IIA/B からの複数 衛星投入でコストダウンが可能.
長楕円軌道は GLONASS の将来構想 [12] で考慮されている.
この場合,必要な衛星数は増加するが,衛星質量を軽くでき複数打ち上 げによるコストダウンで全体のコストはそれほど上昇しない.
また,受益地域が日本のみでなく,12時間周期ではアメリカ東部,8時間周期で はイタリア+フランス南部)およびアメリカ西部を含むものとなり,商業的 および外交的なメリットが期待できる.
地域航法衛星システムとしての割り切りである.