最近,磁化プラトー問題に対してもレベルスペクトロスコピーが応用されている.
例えば,通常のスピン鎖は磁化プラトーがないが,
一軸異方性
を入れ
を増やすと,
プラトーなし
プラトーA相
プラトーB相と転移し
2種類のプラトー相が現れることがレベルスペクトロスコピーを用いて
示されている[32,33].
その他の応用例については原論文を参照されたい
[11,18,34,35,36,37,38,39,40,41].
フォノンとスピン系(電子系)が結合した系への応用[42]もある. 1格子点を取ってもフォノンの状態数は無限個あるが,これを DMRG によって扱 い有限の状態数の問題に直すとレベルスペクトロスコピーが使える.
レベルスペクトロスコピーの開発や応用の共同研究者である北澤 充弘 博士, 中村 正明 博士に感謝します. また,H. J. Schulz 教授はスペクトロスコピーを評価し, 名付け親となって下さいました.