元々高温超伝導の研究から派生したが、1次元電子系でスピン励起にギャッ プが空くと超伝導相関が大幅に増大するとして注目されている。
1次元 模型に対し、レベルスペクトロスコピーを用い、スピンギャップが
開く相境界を精密に求め、又対数補正を除去してユニバーサリティークラスを
SU(2) Wess-Zumino-Witten モデルのものと等価であることを示した(物性論
で昔懐かしい BCS モデルと密接に関係!)[15]。
小形達[16] はスピンギャップ相は低密度領域にし かないと議論していたが、我々の仕事によりハーフフィリング近傍までの広い 領域でスピンギャップ相があることが分かった。