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: 1次元電子系での相分離 : 1次元量子系での量子臨界現象と対数補正 : S=1/2 量子スピン鎖での強磁性ーダイマー転移

1次元電子系でのスピンギャップ

元々高温超伝導の研究から派生したが、1次元電子系でスピン励起にギャッ プが空くと超伝導相関が大幅に増大するとして注目されている。

1次元 $t-J$ 模型に対し、レベルスペクトロスコピーを用い、スピンギャップが 開く相境界を精密に求め、又対数補正を除去してユニバーサリティークラスを SU(2) Wess-Zumino-Witten モデルのものと等価であることを示した(物性論 で昔懐かしい BCS モデルと密接に関係!)[15]。

小形達[16] はスピンギャップ相は低密度領域にし かないと議論していたが、我々の仕事によりハーフフィリング近傍までの広い 領域でスピンギャップ相があることが分かった。



Kiyohide Nomura 平成15年6月7日